循環器科
当院の循環器科は、常勤循環器内科医4名、常勤心臓血管外科医1名のほか、三重大学や京都大学からの非常勤医師の応援を得て診療を行っています。
特に救急医療分野に力をいれており、急性心筋梗塞受け入れ病院として24時間365日、循環器疾患の受け入れ態勢を整えています。
年間のカテーテル治療件数は300例以上を超えており、狭心症・心筋梗塞に対する冠動脈カテーテル治療や、不整脈に対するカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み術、末梢動脈に対する血管形成術などを中心に診療を行っております。
また、CTやMRI・エコー検査など、患者さんに負担の少ない画像検査も充実しており、入院せずに外来で狭心症や心筋梗塞、動脈硬化などの初期検査を行うことができます。
さらに心臓病を患った方々に対する患者ケアにも力を入れており、県内で初めて外来・入院に対応した心臓リハビリテーションを開設しました(平成20年開設)。
心臓病を患った方々は、これまでと同じ日常生活や社会活動に復帰できるか不安に感じるものです。その不安にお応えし、今後の生活の過ごし方や運動の仕方を専門スタッフと一緒に相談し、患者さん一人ひとりのライフスタイルを見つけていく。そんな場所が心臓リハビリテーションです。
皆様の不安を少しでも取り除くお手伝いができればと考えております。
院長・循環器部長
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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【午前】 9:00 ~ 12:00 (受付時間 08:10 ~ 11:00) |
● ◎ |
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【午後】 01:30 ~ 05:00 (受付時間 12:30 ~ 03:30) |
● ◯ |
● | ● | / | / | / | / |
● 診察あり
◎ 月曜午前「不整脈外来」あり
◯ 月曜午後「心不全外来」あり
※ 休診、代診の場合がありますので、外来診療担当医表をご確認ください。
対象疾患
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、心臓弁膜症、心筋症、不整脈、先天性心疾患などの心臓の病気、大動脈や末梢血管の病気、高血圧症、高脂血症、糖尿病など生活習慣病に対する診療を行っています。
以下のような症状の方が対象です。
当院の治療について
外来治療
当院の外来では、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の精査のほか、不整脈や閉塞性動脈硬化症(歩くと脚が痛くなるなどの症状があります)などの病気の検査を行うことができます。また動脈硬化の原因となる高血圧や脂質異常症、糖尿病、禁煙外来などに対する生活指導や内服治療を行っております。
検査では心電図検査、心臓超音波検査、24時間心電図検査などに加えて、CTやMRIを用いて心臓の血管(冠動脈といいます)の状態や心臓の筋肉(心筋といいます)の状態を把握することができます。これらの検査は、外来にて検査を行うことができます。
また、血管エコーなどの簡単な検査で血管の評価を行うことで、動脈硬化の早期発見を行うことができます。
入院治療
狭心症や心筋梗塞に対する心臓カテーテル検査や治療、ペースメーカーの植え込み術、不整脈に対する薬物治療やカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)による治療、心不全の原因精査ならびに治療などが入院治療の中心になります。
心臓カテーテル検査は、主に手首の動脈(橈骨動脈といいます)から行っており、入院当日に検査を行ない、翌日退院していただくことができます。
狭心症などに対するカテーテル治療(経皮的冠動脈ステント留置術など)は、病態にもよりますが、主に入院当日に治療を行ない。翌日に術後の検査を行なった上で、入院3日目に退院されるケースが一般的です。
心臓リハビリ
チームスタッフが力を合わせて、患者さんの“病気への不安”を取り除き、“社会復帰への自信”を取り戻していただくことを応援いたします。それが心臓リハビリテーションです。
具体的には、心臓疾患を持つ患者さん一人ひとりの状態に合わせた適切な運動のレベルを判断します。その判断に基づいて、専門のスタッフ(運動療法士)が患者さん一人ひとりに適切な運動内容を指導し、“安全な運動”を日常に取り入れていただきます。その効果は、心臓疾患を持つ患者さんの生活レベルの向上や、生命予後の改善に効果があるとされています。さらに、必要に応じて食事指導や薬剤指導などを専門スタッフからうけていただくことができ、患者さんの病状把握、再発予防、生活習慣の改善に役立てていただきます。
心臓教室について
永井病院では、定期に心臓教室の公開講座を開催しています。第1回はH26年2月1日に開催し、21名の患者さんや家族の方が参加されました。年に3~4回開催しております。
今後も定期的に行い、当院へ通院されている患者さんやそのご家族、また地域の方々など多くの方に参加していただき、永井病院からの情報発信で、より良い日常生活を送って頂けるよう取り組んでいきたいと考えています。今後の開催時は案内ポスターを院内に掲示いたしますので、興味のある方はぜひ参加お願いいたします。
主な検査
運動負荷心電図
運動中、心電図に異常がないか、トレッドミルという機器を使って検査します。
主に、狭心症の診断のために行います。
ホルター心電図
携帯用の心電図計を着けて、普段の生活をしているときの心電図を24時間記録します。
不整脈、狭心症の診断のために行います。
心エコー
超音波を使って、心臓の形、機能の異常、血流の異常がないかを診断します。
心臓MRI
放射線を使わずに心臓や血管の立体的な像をとらえることができます。心臓の筋肉の状態を評価するときや狭心症の診断に有用な検査です。
心臓カテーテル検査
手足の血管から細い管(カテーテル)を心臓まで挿入し、心臓の中で血圧を測定したり、
造影剤を使って心臓の動きを観察したりします。同時に、冠状動脈などの血管に異常がないかを調べます。主に、狭心症や心筋梗塞、心臓弁膜症などの精査に有用な検査です。
ABI検査
両手・両足の血圧を同時に、測定する検査で、動脈硬化の進行具合や血管年齢を評価することができます。主に、動脈硬化の評価や、手足の血管の詰まり具合を測定し評価する検査です。
末梢血管エコー
心臓エコーと同じように、超音波をつかって頚の血管(頸動脈)、脚の血管(下肢動脈や下肢静脈)などの血流評価を行います。主に、動脈硬化の評価や、手足の結果の詰まり具合、静脈の血栓の有無などの評価をする検査です。
担当医師一覧
医師名 | 専門分野 | 一言コメント |
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院長 星野 康三 ホシノ コウゾウ |
狭心症・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療 心不全・不整脈などの循環器疾患 心臓リハビリテーションなど |
心臓の病気は早期発見・早期治療を。 もしなったとしても上手に病気と付き合うことで健康寿命を伸ばしましょう。 |
循環器科部長 仲田 智之 ナカタ トモユキ |
循環器内科 | |
救急部部長 熊谷 直人 クマガイ ナオト |
循環器内科 | |
循環器科医師 貝沼 大輝 カイヌマ ヒロキ |
循環器内科 |