今回、栄養管理室と透析センターの共同でコラムを担当します。

当院の透析センターでは腎臓の機能が落ちてしまった患者さんに対して、腎臓機能を代行する透析療法を行っています。血液透析をはじめ、急性血液浄化療法や腹膜透析など患者さんの状態や生活スタイルにあった治療を日々心がけています。

透析患者さんは食事の内容や水分管理など、日々の食事について気を付ける事が多いため、今回のリレーコラムでは栄養管理室と透析センターの関わりについてご紹介します。

透析スタッフより

患者さんは週3回3～4時間の治療を受ける中で、スタッフと多くの時間を共有しています。透析患者さんと一言に言っても、性別や年齢、生活環境や食事の好みなど様々で、患者さんとのコミュニケーションの中で感じた事や情報を管理栄養士さんと日々共有しながら、栄養指導を行っています。

食事は患者さんの健康寿命を延ばすために非常に重要であるため、これからも患者さん各々にあった環境を提供できるよう管理栄養士さんと協力していけたらと思います。 

私たち栄養管理室からは、週に３回透析に通われる患者さんに、透析時間を利用して食事の聞き取りを行っています。

「体調は変わりないですか？」「しっかり食べられていますか？」

という何気ない会話から始まり、検査データや体重に基づいて食事での注意点を説明します。

透析患者さんには、塩分制限だけでなく、水分やカリウム、リンといった制限が必要な方も多くみえます。

透析を導入された当初は、そのような特殊な食事制限に戸惑っています、具体的にどうしたらよいのか分からないと不安になる方もみえるため、できるだけ分かりやすくイラストなども取り入れたパンフレットで説明しています。

また、減塩やカリウム制限されたお弁当を提供し、希望される方にはご利用いただき、好評を得ております。

透析の前後の時間でお弁当を食べながら、患者さん同士が交流されているところに、私たちも食事の説明に伺うこともあります。実際にお弁当を前に、量や食材、味付けのポイントなどお話させていただき、少しでもご自宅での食事管理の参考にして頂ければ、と思っております。

🔽 患者さんに快く写真撮影の許可をいただきました。