【外科のススメ】鼡径部ヘルニア治療について -当院の腹腔鏡手術のご紹介-
こんにちは。今回は、多くの方が気になっている鼡径部ヘルニアについて、当院で行っている腹腔鏡手術の特徴や利点をご紹介いたします。
▪️鼡径部ヘルニアって何?
ヘルニアとは、腹壁の弱いところを通じてお腹の中の臓器(腸管など)が突出する状態をいいます。
鼡径部ヘルニアはその状態が鼡径部(足の付根のあたり)に起こっている状態をいいます。世間ではよく脱腸ともいわれます。
脱出する場所から外鼠径ヘルニア、内鼠径ヘルニア、大腿ヘルニアと名前が変わります。
▪️鼡径部ヘルニアの症状は?
主な症状として立位など腹圧がかかった状態での鼡径部の膨らみです。痛みや不快感を訴える人もいます。
一般には腸管が出たり入ったりするものですが、脱出した腸管が戻らなくなり疼痛が強くなると嵌頓という状態を疑います。
腸管の首を締めている状態となるため、腸閉塞となります。症状としては嘔吐や強い鼡径部痛・腹痛を認めます。時間が立つと腸管が壊死してしまうため、早急な医療機関受診、処置が必要となる状態です。
▪️鼡径部ヘルニア治療における当院のアプローチ
当院では、患者さまの身体的負担を軽減し、早期の社会復帰を目指した治療を提供しています。
ヘルニア手術の第一選択として、傷口が小さく、回復が早い腹腔鏡手術を採用していますが、患者さまの腹部手術歴やヘルニアの種類によっては、従来法である鼡径部の小切開による手術が適している場合もあります。
▪️腹腔鏡手術について
当院ではTAPP法(Transabdominal Preperitoneal approach)を主に行っています。
お腹の中に二酸化炭素のガスをいれ、カメラを挿入してテレビモニターを見ながら手術を行います。創はお臍と左右の2か所の計3つの小さな穴をあけます。
ヘルニアの穴はポリプロプレン製のメッシュを使用して、医療用のタッカーで固定を行います。腹腔鏡手術では鼠径部ヘルニア(内鼠径ヘルニア、外鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア)の原因となるヘルニア門をすべてメッシュで覆います。
- TAPP法のメリット
-
-
術後早期の疼痛が軽減します。
-
創が小さいです。
-
同じ創で両側のヘルニアを同時に治療できる利点があります。
-
従来の方法と比べ慢性的な疼痛が起こりにくいと言われます。
-
複雑なヘルニアの診断が容易です。
-
-
-
TAPP法のデメリット
-
-
全身麻酔をかける必要があります。
-
従来の方法と比較して手術時間が長くかかります(20-30分程度)。
-
-
▪️当院の腹腔鏡下ヘルニア手術の特徴
当院では、患者さまにとって安全で負担の少ない治療を提供するため、以下のような強みを持つ腹腔鏡手術を実施しています。
1. 熟練した医師による手術
当院の外科医は、これまでに300件以上のヘルニア手術を手掛けており、経験豊富な医師が治療にあたります。
2. 最新の腹腔鏡システム
4Kカメラヘッドを使用し、より精密な手術が可能となっております。
3. 痛みの少ない手術
局所麻酔薬の使用方法を工夫し、術後の痛みを大幅に軽減。多くの患者さまから「思ったより痛みが少なかった」との声をいただいています。
4. 術後のフォローアップ体制
退院後も、定期的な診察や生活指導を通じて、患者さまが安心して日常生活を送れるようサポートします。術後の不安や疑問にも丁寧にお答えしますので、ご安心ください。
▪️当院の専門医体制とチーム医療
当院では、患者さんに高水準な医療を提供するため、様々な専門医が在籍しています。特に腹腔鏡手術分野については、内視鏡外科技術認定医も在籍しており、高い技術と知識をもって安全かつ確実な手術が可能と考えます。
さらに、医師だけでなく、看護師や臨床工学技士を含めた多職種チームで手術に臨んでいます。
▪️患者さんの声
Aさん(50代男性): 「仕事が忙しく、長期入院は避けたかったのですが、短期の入院手術で対応していただき、とても助かりました。術後の痛みも思ったより軽く、1週間程度で普段の生活に戻ることができました。」
Bさん(70代女性): 「高齢で不安でしたが、先生方の丁寧な説明と看護師さんの温かい看護のおかげで、安心して手術を受けることができました。術後の対応も充実していて、とても心強かったです。」
Cさん(60代男性): 「手術は怖いイメージがありましたが、チーム全体で丁寧に対応していただき、安心して治療を受けることができました。特に、看護師さんの細やかな気遣いには本当に感謝しています。」
▪️最後に
ヘルニアでお悩みの方、手術に不安をお持ちの方、ぜひ一度当院にご相談ください。経験豊富な医師による丁寧な診察と、適切な治療法をご提案させていただきます。
皆さまの健康と、笑顔あふれる日常生活のために、私たちは最善を尽くしてまいります。