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コラム

【手術室の日常】 腹腔鏡手術のトレーニング裏話

2024.07.29

皆さま、こんにちは。

本日は、手術室スタッフが日々行っているトレーニングについて、少しお話しさせていただきたいと思います。
特に、最近よく耳にする「腹腔鏡手術」について、皆さまにご紹介できればと思います。

腹腔鏡手術とは

まずは、「腹腔鏡手術とは何か」というところからお話しします。
腹腔鏡手術は、お腹に小さな穴をあけ、そこからカメラと細い手術器具を入れて行う手術のことです。
大きく切開しないため、患者さんの負担が少なくて済むという大きな利点があります。



「目」の役割を担う方々

ここで重要になってくるのが、「スコープオペレーター」と呼ばれる方々の存在です。
この方々は、カメラ(スコープ)を操作して、外科医の「目」の役割を担っております。

実は、スコープオペレーターの存在がとても大切なのです。
いくら腕のいい外科医でも、視野が悪ければ手術はうまくいきません。
そのため、外科医はスコープオペレーターとの息の合ったチームワークを磨くために、日々トレーニングを重ねているのです。


日々のトレーニング内容

      1. シミュレーター練習
        最新のシミュレーターを使って、様々な症例を想定した練習を行っています。これが意外と楽しく、時間を忘れて没頭してしまうことも多いのです。
      2. チームワーク強化
        執刀医とスコープオペレーターで、まるでダンスの練習のように息を合わせます。「もう少し右に」「ちょっと引いていただけますか」といった会話が飛び交います。
      3. 解剖学の勉強会
        体の中の構造をより深く理解するため、定期的に勉強会を開いています。覚えることが多くて大変ですが、手術の質を上げるために欠かせません。
      4. 最新技術のキャッチアップ
        医療技術の進歩は本当に速いのです。新しい機器や手法が次々と登場するので、常に勉強が欠かせません。ですが、これが患者さんのためになると思うと、頑張る励みになります。



トレーニングがもたらす患者さんへのメリット

このようなトレーニングを重ねることで、実は患者さんにも多くのメリットがあるのです。

    • 手術時間が短くなる(麻酔時間も短くなるので体への負担が減ります)
    • 合併症のリスクが下がる
    • より精密な手術が可能になる
    • 回復が早くなり、入院期間も短くなる


最後に

私たち手術チームは、毎日のトレーニングを通じて、少しでも患者さんに安全で効果的な手術を提供できるよう努力を重ねております。

腹腔鏡手術というと、なんだか難しそうで怖いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、私たちはこうして日々練習を重ねているのです。もし手術が必要になったときは、どうぞ安心して私たちを信頼していただければと思います。

皆さまの健康と笑顔のために、これからも精進して参ります。

それでは、また次回のコラムでお会いできることを楽しみにしております。

お読みいただき、ありがとうございました。

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