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コラム

臨床工学室 7月 学会活動報告

2023.07.28

2023.7.6-8

第69回日本不整脈心電学会学術大会に参加して

 2023年7月6日(木)〜8日(土)の3日間、北海道の札幌コンベンションホールにて『第69回日本不整脈心電学会』が行われ、当院からは臨床工学技士1名が学会参加をしました。(図1)

 本会は、心臓の脈拍が遅くなる「徐脈」と言われる病気に対して行う、「ペースメーカ治療」や、逆に心臓の脈拍が早くなる「頻脈」と言われる病気に対して行われる、「アブレーション治療」また、「植込み型除細動器」等、心臓の「不整脈」に対する検査・治療に特化した学会で、医師のみならず、看護師や診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士等の、いわゆる「メディカルプロフェッショナル」など、様々な職種が集まる学会です。

 新型コロナウイルスが5類となって以来、当学会の学術大会は初めての開催となり、今まではインターネットを介した「Web開催」もしくは、現地での参加も可能ないわゆる「ハイブリッド開催」が多かったのですが、今回は「完全現地開催」となりました。そのため、3日間で4000人を超える参加者となり、久しぶりの学会の賑わいを体感しました。

 学会での内容に関しては、著者が主業務としている、「ペースメーカ治療」や「アブレーション治療」に関する内容のセッションを多く聴講し、最新の知見や珍しい症例の報告等、普段の臨床業務では経験できない、学術的な内容の知識を得ることができました。

 また、久しぶりの現地開催ということもあり、他施設のメディカルプロフェッショナルの方々との交流をすることができたことで、情報共有の場ができ、新たな発見がありました。本学会に参加させていただいたことで、得た知識や情報を所属部署のみならず、他の部署へと共有し、当院におけるチーム医療全体の底上げにつなげるように努めます。

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筆者:臨床工学室 主任

奥田 祐希

2023.7.21-23

第33回日本臨床工学会に参加して

 2023年7月21日(金)~7月23日(日)に広島県の広島国際会議場及びJMSアステールプラザにて開催された、第33回日本臨床工学会に参加しました。

 本会は、全国の臨床工学技士が一堂に会する「臨床工学技士」に特化した学会ですが、昨今の医療機器の高度化や、「医師の働き方改革」推進のため、可能な業務の分担となる「タスクシフト・シェア」により、多岐にわたる分野での活躍が望まれており、非常に幅広い内容の学会となっています。

 当院からは、一般演題の「デジタルポスター」発表として臨床工学技士3名が発表を行いました。(図2)

 本大会は「現地開催」とインターネットを使用した「Web開催」の両方にて行われる、いわゆる「ハイブリッド開催」となりましたが、現地には多くの臨床工学技士が集まり、17部屋もある会場内にて積極的なディスカッションが行われていました。

 筆者は、デジタルポスターにて、企業との共同で医療現場の「あったらいいな」を形にする「医工連携」を題材にした内容を発表しました。(図3)

 現在、様々な方面で「医工連携」を進めようという取り組みがなされており、「医療現場」と「企業」、また研究機関である「大学」をつなぐ「産・学・医」の連携推進が目標とされています。そのため、筆者は多くの臨床工学技士が「医工連携」に携わることで、医療機器やシステムの開発が進み、より高度かつ安全な医療の提供につながると考えています。

 また、奥田将 室長「中規模病院でのタスクシェア推進の取り組み」(図4)、山口翔 主任「周術期部門における臨床工学技士の横断的な役割」(図5)の両演題とも現在、厚生労働省が推進している「タスクシフト・シェア」に通ずる演題であり、多くの聴講者を集め、活発な議論を交わしておりました。

 2021年より、医師の働き方改革を進めるための「タスクシフト・シェア」の一環として、臨床工学技士の業務範囲の拡大がされました。その中で拡大した業務に対して厚生労働省指定の「告示研修」が開催されております。そのため、本会においても、「告示研修」を推進するために、「告示研修ブース」が設置され、多くの技士や学生、メーカーが立ち寄り、実際の模擬シミュレータを使用しながら研修の雰囲気を味わっておりました。当院の臨床工学技士は内視鏡手術での視野確保における講師を担当しているため、ブースでハンズオン担当のお手伝いもさせていただきました。(図6)

 本大会において、演題発表時に頂いたご意見や得た知識を部署内においてフィードバックをし、より良い医療の提供に努めます。

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筆者:臨床工学室 主任

筆者:臨床工学室 主任

奥田祐希

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