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永井病院の目指す方向

『一つだけの命』その尊さの重みを真摯にうけとめ、地域医療に奉仕する。

院長 星野康三

さる平成24年永井病院は大きな決断を致しました。
昭和22年に創立し地域に密着した病院として歩みを続け、当時創立65周年を迎えた当院は大きな分岐点を迎えていました。その時の状況は、平成25年新年に発行した“ふれあいの絆(新年号)”に伺えます。

『昨今の厳しい医療情勢のなか、特に救急医療においては、医師不足、看護師不足に加えて、少子高齢化の社会事情もあいまって先行きの見えない現状が続いています。この“荒波”の中、どのように地域医療に貢献していくのか?昨年新体制となった当院に課せられた大きな命題でした。急性期治療を担う病院を目指すのか?または慢性期診療を中心とした病院に変換していくのか?どちらも厳しい選択でありましたが、皆様方に支えられ積み上げてきた歴史の重みを受け止めますと、今後も二次救急医療を中心とした急性期医療を担っていくことが当院に課せられた使命であると確信しました。その思いを体現化するために新病院建築を行っていきます。』

あれから5年半の時を経て、ついに永井病院新棟・増築棟の工事が完了しました。当初計画は外来棟・新病棟(平成27年6月竣工)を中心とした2年半の予定でしたが、途中計画を拡大し救急外来・救急病棟(集中治療室)を中心とした増築棟の完成にまで至りました。この一連の建築で、救急外来から救急病棟(集中治療室)そして手術室へと円滑な導線が確保され、緊急入院や緊急手術の必要な方への迅速な対応が可能になりました。また、透析室・回復期リハビリが拡充されました。より重症な患者さんの受け入れを可能にするのみならず、入院された患者さんがより安心して回復していただくための環境整備に取り組んでおります。
今年度創立72周年を迎える当院ですが、来る創立80周年、90周年そして100周年にむけて更なる進化を遂げていきたいと思います。

最後に当院前会長である永井康興(故人)の言葉を借りて挨拶とさせていただきます。
『私は、創始者永井進が植えた荒地の一本の苗木を、皆さんの力を借りてみずみずしい緑の葉で生い茂った大樹を夢みて育ててきました。皆さんに感謝して次世代に託します』

先代からの思いを継承し、職員とともにこれまで以上に力を合わせ、“荒波”にも負けない地域にしっかりと根をはった緑いっぱいの大樹を目指して前進してまいります。

2018年4月

院長 星野康三